醒めない夢

鈍感な幼馴染 01 認めたくない気持ち

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瑞樹への気持ちを認められない徹大。家出した瑞樹を取り戻すには……?「嫌いになれない幼馴染」の攻め目線+αのお話。全11話。...

鈍感な幼馴染 02 密かな優越感

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 瑞樹が家を飛び出してすぐにスマホに連絡を入れた。しかし既に徹大の番号は着信拒否にされていた。メールも然り。瑞樹の用意周到さには舌を巻く。おそらく徹大からの連絡がなかったらと恐れて、自己防衛のためそうしたのだろう。どこまでもすることが可愛い瑞樹だと徹大は思う。「まあ、こんなことしても、居場所は分かってるんだけどな」 徹大はワザと余裕ぶる。瑞樹には徹大以外に懐いている男がいる。それは徹大の親友、平橋...

鈍感な幼馴染 03 想定外の影響

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 瑞樹がいない生活。家事全般はほとんど徹大がしているせいか、生活は特に困らない。 瑞樹は可愛らしい風貌を裏切り、意外と大雑把だ。 ルームシェアという形をとっているので、それぞれ自室を持つ。瑞樹の部屋はいつも散らかっている。脱いだ服や、読みかけの参考書が乱雑に置きっ放しだ。綺麗好きな徹大は少しイラっとするが、自室なので大目に見る。 許せないのは、共有するリビングやキッチンを散らかすことだ。瑞樹はコッ...

鈍感な幼馴染 04 可愛くて苛めたくなる(R18)

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R18表現が入ります。年齢に満たない方、表現が苦手な方は閲覧をご遠慮下さい。...

鈍感な幼馴染 05 気付いた思い

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「待たせて悪い」「いいよ、先に飲んでたから」 瑞樹が家を出て半月が過ぎた。徹大は瑞樹の現状が知りたくて、潤を飲みに誘った。誘ったのは徹大だが、未だに細かい失敗が続いて仕事が捌けない。店を出るのが遅くなり、待ち合わせの時間に遅刻してしまう。 安い居酒屋。二十代前半の男二人で飲むのは、こんな店がちょうどいい。 徹大のビールが来たところで軽くグラスを合わせる。一口飲むとやっと一日が終わったと思える。そん...

鈍感な幼馴染 06 親友の力添え

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 瑞樹にキスをした徹大だが、だからといって瑞樹を好きという訳ではなかった。ただしたかったから、しただけ。それ以上もそれ以下もない。瑞樹には申し訳ないが、その時の徹大には一凛しか見えていなかった。 瑞樹の気持ちなど気遣うことなく、徹大は高校卒業し、地元を離れた。 新しい土地。新しい生活。美容師になるため学校に通う日々。そして、新しい人との出会い。 はっきり言って徹大の地元は田舎だ。程々の地方都市だが...

鈍感な幼馴染 07 意地の張り合い

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 確かに男の瑞樹を抱くことは躊躇したが、それでもキス以上のことをしてきたのは、好意があったからこそだ。しかし潤の言葉に、徹大は固まる。「俺が抱いてやる」「好きだ、瑞樹」――何言ってんだ、潤の奴! 徹大の目の前で、潤が瑞樹を口説きだしたではないか。しかしこれは演技だと思い直す。瑞樹の気持ちを確かめると言っていたからだ。 飛び出したい気持ちを精一杯堪えていると、潤の「もっと、していいか?」という声が聞こ...

鈍感な幼馴染 08 両思いになったけど

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 その足で徹大は不動産屋を回った。徹大と瑞樹の勤務先に近い、間取り2LDKの賃貸マンションを絶対に見つけるつもりだ。徹大が何が何でも今日決めるという気迫を放っていたせいか、不動産業者の営業も真剣になって探してくれた。 翌日、その不動産業者から連絡があった。条件にあった物件があったという。仕事帰りに営業とともにそこに寄ってみる。 中古の賃貸マンション。場所は条件通り。駐輪場があるから自転車もバイクも...

鈍感な幼馴染 09 ぎこちない二人

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「ただいま」 徹大の帰宅はいつも遅い。店が終わるのが午後九時。片付けを済ませて家に帰り着くのは午後十一時過ぎがザラだ。 自分の部屋を素通りしてそのままリビングに向かう。ドア硝子越しに灯りが見え、テレビの音が微かに聞こえる。静かにドアを開け中に入る。「瑞樹」 徹大は口角を上げて思わず微笑む。瑞樹がソファで居眠りをしているのだ。二人掛けのそこに体を小さく丸めて横を向いている。その姿が小動物のようで徹大...

鈍感な幼馴染 10 可愛すぎる恋人(R18)

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 R18表現が入ります。年齢に満たない方、表現が苦手な方は閲覧をご遠慮下さい。...