醒めない夢

Miracle Love

0
幼馴染シリーズ、短編。徹大とようやく両思いになった瑞樹は、幸せな日常にまだ慣れなくて……。↓シリーズ未読の方は、先にこちらからどうぞ♪嫌いになれない幼馴染シリーズ目次...

Miracle Love 02

0
※ ※ ※    午後九時過ぎ。同棲中の恋人、徹大が仕事から帰宅した。 彼は美容師で、午後十一時を過ぎることが多いが、今日は早番だったらしい。 瑞樹は朱音と別れた後、病院と家の途中にあるスーパーに立ち寄り、夕飯の食材を購入した。 帰宅後、休む間もなく夕飯に取り掛かる。 瑞樹は家事全般が苦手だ。 洗濯は洗濯機がしてくれる、掃除も掃除機がかけてくれる。 だが致命的なのは、料理がまったく出来ないこと。 同...

Miracle Love 03(R18)

1
R18表現が含まれています。年齢に満たない方、物語の設定や内容が苦手な方は、閲覧をご遠慮下さい。...

Miracle Love 04(R18)

0
R18表現が含まれています。年齢に満たない方、物語の設定や内容が苦手な方は、閲覧をご遠慮下さい。...

Miracle Love 05

0
※ ※ ※ 翌朝。 徹大が先に出勤するので、瑞樹も一緒に起床した。 明け方に寝て、起きたのは午前八時。 徹大は午後からのシフトなので、家を出るのは十一時くらい。 まだ寝てていいのに、と言われるが、瑞樹は少しでも徹大と一緒にいたかった。 今日は夜勤のため、明日はすれ違いになって、夜まで会えないのだから。 軽めのブランチを二人で食べた。 健全な光に照らされるリビングダイニングにいると、昨夜の淫らな愛の行...

Miracle Love 06

0
「おい」「お、俺、邪魔、しないから」「瑞樹!」 大声を出されて、瑞樹は我に返って、はっと顔を上げた。「てっちゃん……」 向かいには眉根をぎゅっと顰めて怒っている徹大がいた。「ご、ごめん……」 被害妄想に陥っていた瑞樹は、何が徹大の怒りに触れたのかが分からなくて、とりあえず謝る。「……なにが、ごめんなんだ?」「えっと……」 適当に謝ったことがばれて、瑞樹はうっと口をつぐんだ。 徹大ははあっと溜息をついた。呆...

Miracle Love 07

0
※ ※ ※  瑞樹と朱音らのお食事会は、翌週の日勤明けの夜に催された。 ――当日まで内緒にしとけ。サプライズがいいだろ? 朱音はテーブルのみ押さえているだけで、コース料理ではないと言っていたので、一人ぐらい増えても大丈夫なはず。 徹大の言いつけどおり、瑞樹は徹大が来ることを、朱音に告げなかった。 瑞樹と朱音は就業後、病院から直接店へと向かった。 ワインと料理が安くて美味しい創作料理店なのよ、と朱音が道...

Miracle Love 08

0
 ヘコむ瑞樹に気づいているのかいないのか、瑞樹以外の三人の会話は弾む一方だ。「てっちゃんさんの方こそ、モテるでしょう。てか、モテないわけないよね。こんなかっこいい人、なかなかお目にかかれないもん」「そんなことないって。俺なんか、ぜんぜん、フツーだし、モテないって」「うそだー。モテる人って絶対そういうし。綺麗な人が何もしてませんーっていうのと、おんなじだよー」「あ、すみません。てっちゃんさん、ちょっ...

Miracle Love 09

0
※ ※ ※ 肩に寄りかかった瑞樹の頭をそっと自分の腿に寝かせた。少しむにゃむにゃと身動ぐが、すぐにすやすやと寝入ってしまう。彼の髪を、愛おしげに指先で漉いた。さらさらとコシのない髪はいつもどおりだ。 ちらりと朱音と紗帆を見ると、二人の視線はこちらに釘付けだ。 ただその表情は見事に両極端だ。朱音は徹大を睨んでいる一方で、紗帆は目をハートマークにせんばかりにうっとりとしている。徹大はわざと二人の驚愕ぶり...

Miracle Love 10

0
「わ、私もです。初めて見たとき、瑞樹ちゃん、天使に見えましたもん」「ああ、それ、分かる」 瑞樹には邪気がない。だから看護師という命と真摯に向き合う仕事がとてもふさわしい。「真面目で、優しくて、そんな彼を、気がついたら好きになってたんですけど。私、ガサツだから、なかなか言い出せなくて」 見た感じは可愛らしい雰囲気だが、性格は男前でさばさばして、だからこそ男女の関係になりにくいタイプなのだろう。「だか...